流れ着いた先にその2

横浜の貸家は古い家だったが

広い庭があり、あんずの木や梅の木、井戸があった。

裏は神社の山でたまに動物が遊びに来ていた。

 

私たちはこの家をすごく気にいっていた。

しかし、定期借家だったので、必ず出ないといけない。

次も一軒家に住みたい。

 

あの商店の風景が頭に浮かぶ。と同時に

この貸家の大家さんを思い出した。

年はじいちゃんだがロン毛でダイヤモンドyukaiに似ている

接骨院の院長先生で反母趾の名医でテレビ出演や著書が多くある。

賃貸物件を多く所有し、苗字のついた第12ビルを見かけたときは

どんなに持っているのかと驚いた。

貸家の近くの先生の大豪邸にお邪魔することが何回かあった。

いつも優しく迎え入れてくださり。

息子のことも大変可愛がってくださった。

 

素敵だなあ。幸せなお金持ち、、、。

あれ?

そのお金持ちさんに

私は毎月¥85000

毎年100万渡している。

逆に私がもらえるようになったら?

子育てや介護で動けなくなっても

パート代くらいにはなるじゃない?、

線の向こうとこっちで見える景色は変わってくる

あげる側からもらう側に。

なんてすごいの!!

子供を抱っこしながら小躍りした。

 

つづく。